【学生向け】自己分析は「現在・過去・未来」から考える!

【学生向け】自己分析は「現在・過去・未来」から考える!

  みなさんは自己分析をどのように進めていますか? 自己分析の参考書を読みながら進めている人、学校のキャリアセンターの方と取り組んでいる人、家族や友人に他己分析をお願いしている人、様々だと思います。 上記のような方法も含めて、第二の人生のスタートともいえる就職活動の時期において、せっかくの機会ですから、自分のことを研究してみましょう。 では、どうすれば自分のことを分析できるのか。 その方法として我々がオススメするポイントは、自分の「現在・過去・未来」を知ることです。 このポイントだけ確認することで、自分自身の考え方や本質の理解を深めることができ、エントリーシートや履歴書の作成、面接対策にも活用することができるのです。 この3つのポイントについてそれぞれ解説していきますので、時間という基準で、今の自分、過去の自分、未来の自分を考えていきましょう。  

現在

今の自分の価値観や考え方、取り組みについて整理してみましょう。 大学生の方であれば、学校でどんなことに熱中して取り組んでいるのかを書き出してみることからスタートです。 下記の項目は、企業の選考でもよく質問される項目のため、それぞれどれだけの熱量をもってエピソードを語ることができるかで、面接官への伝わり方も変わってきます。  
  • 学業で力を入れて取り組んだこと
→授業、ゼミ、実習、研究、卒論など
  • 学業以外で力を入れて取り組んだこと
→部活、サークル、アルバイト、趣味、特技、資格取得など
  • 長所
  • 短所
  まずは、現在の自分の取り組みや行動から、自分の持っている考え方や価値観も棚卸ししましょう。 ここで大切なことは、現在の自分がどんなことにワクワクするのか、どんな考え方で生きているのか、どんなことを嫌だと感じるのか、自分の武器は何があるのか・・・というように、自分の本質にたどり着くことが重要です。 長所や短所については、自分で感じることをとにかく多く書き出してみましょう。それぞれ10個ずつ書き出して深堀りしていくと、自分の根本的な考え方や価値観に近づくこともできます。  

過去

今の自分を形成しているのも、すべて過去の経験の積み重ねの結果です。 自己分析として、年代ごとに自分のバックボーンを振り返ることで、新たな発見も生まれ、今後の方向性も見つかるかもしれません。 ここでの振り返り方のポイントは、下記3点です。  
  • 幼少期~高校時代に夢中になったこと、乗り越えてきたこと
  • 家庭環境
  • 友人、恋人との関係
  学生時代では、部活動などや受験などが自分にとってのターニングポイントになる方も多いかと思います。ハードなトレーニングを乗り越えて、本番で結果を残した成功体験や、挫折した経験、失敗した経験、嬉しかった経験など、自分だけのエピソードを思い出して下さい。その時に感じたことや、培った経験などが、現在・未来の自分の武器になりうるものであり、方向性を示してくれるものである可能性は高いでしょう。 また、嬉しかったこと、辛かったことは家庭環境や身近な人との関係性も自分を形成している要素となります。幼少期から感じてきたことは、歳をとっても、良くも悪くも縛られてしまうものです。その感覚が、自分の未来を考える上で、良いヒントになってくれるはずです。就活のタイミングだからこそ、今までの人生を振り返ってみて、自分の本質を考えてみましょう。  

未来

現在・過去を振り返ってみて、自分はどんな理想の自分になりたいのか、どのような人間でありたいのかを考えてみましょう。  
  • 自分の夢、志
  • 尊敬する人、目標とする人
  • 夢から逆算した年齢ごとの目標
  この手法の自己分析でなくとも、すでに夢が固まっている人もいらっしゃるかもしれませんが、その夢は、自分の「志」とリンクしているでしょうか? 夢と志の違いは、元メジャーリーガーのイチロー選手でたとえるならこうなります。   夢:プロ野球選手になる 志:一流になって、お世話になった人に恩返しをすること   夢と志は少し違うものです。 我々が考えるそれぞれの意味は、「夢は自分の目指すもの、志は自分以外のために目指すもの」です。 自分の幸せも、まわりとの関係性の中で生まれるものがあります。ぜひ、まわりの人のために何か返すことはできないか、仕事を通じて、自分の強みを活かして、どのように身近な人を幸せにできるかを考えてみましょう。 仮に、夢や志を考える中で行き詰った人は、自分の尊敬する人や目標とする人の姿からヒントをもらいましょう。就職活動中にも、「あなたの尊敬する人を教えて下さい」という質問は想定できますが、自分の身近な人でも、芸能人でも、歴史に名を残した偉人の姿からでも共感できる生き方を参考にして、自分の夢や志を考えてみると良いかもしれません。 そのように、自分の目指すものや、方向性が漠然とでも決まれば、そこから逆算して、年齢ごとのキャリアを考えてみましょう。 60代、50代、40代、30代、20代・・・というように逆算して生き方と働き方の理想の姿をイメージしていくことが、就職活動をスムーズに進めるための「軸」になっていきます。 時代の変化が激しくなっている昨今、数年後のイメージした姿も劇的に変わっているかもしれませんが、現時点で考えうる最高のルートを明確にしていきましょう。   いかがでしょうか。「現在・過去・未来」というポイントを突き詰めることで、自分の人生の方向性が明確になってきます。この手法は自分の分析だけではなく、相手とのコミュニケーションを深めるためにも活用できますので、ぜひ参考にしてみて下さい。